宮崎県の口蹄疫問題。発生当時から、知っていたものの、今までは 恥ずかしながら、
宮崎県ニュースを毎日欠かさずチェックしている旦那さんに任せっきりでしたが、
先日、旦那さんの故郷、都城市の高崎町でも とうとう発生してしまいました。
旦那さんの幼なじみが、この区域で畜産農家を営んでいたり、
実家のお店への影響なども考えると、ますます他人事では いられなくなっています。
口蹄疫が広がった原因は、はっきり公表されていないし、政府の対応も おかしいほど遅かった。
陰謀説などもいろいろありますが、深刻すぎる状況になっていることは確か。
殺処分、殺処分、殺処分...
気分が悪くなるほど、毎日 耳に入ってくる言葉。
感染が確認された家畜はもちろん、畜舎内の感染していない全ての家畜も、
身ごもっている母親も、赤ちゃんも、全て全て殺されてしまいます。
畜産農家で、例えば1000頭のうち、たった1頭の感染が見つかっただけで、
畜舎内すべての家畜が殺されなければなりません。
それを見届け、今後の生活の糧を失う農家の方々と、なにより、
既に殺処分された17万頭(12日現在)、これから殺処分されるはずの10万頭、
合計27万頭以上もの、そして日々増え続ける、気の毒な家畜たちの命...
人間のエゴによって生まれた家畜の需要、それによって生まれた畜産農家、
この問題は、お肉を消費する私たちみんなの責任です。
口蹄疫問題によって殺される家畜たちを、私たちは哀れに思うでしょうが、
私たちが普段食べているお肉となっている家畜たちも、同じように殺されているのです。
私は、動物を"商品(もの)"として扱い過ぎた、人間への祟りのような気がしてなりません。
宮崎から遠く離れた場所に住む方々も、いま一度、動物たちの尊い命を想い、
"もの"として扱わず、同じ血を流す動物として、
ひとつの命をいただくということに 感謝して食べてもらいたいです。
この問題で、たくさんの方々が 命について考えるきっかけになることを願います。
「いただきます」の意味を考えて、体に必要なときにだけ 大切に感謝して食べるべきだと思います。
遠く離れたパリからは、どうしようもできなく、自分たちの無力さを感じる限りで、
ほんのわずかな義援金への参加と、この場で こうやって呼びかけることくらいしかできません。
義援金の募金は、悪質なものが増えているみたいなので、宮崎県庁に直接送れるものを選んでください。
そして、知事、頑張ってください!