母が、「ホメオパシーでのトラブルで乳児が死亡」というニュースの新聞記事を持って来てくれました。ちょうどその時期、日本の友人のチカちゃんもブログで記事(1・2)にしていて、 とても共感しました。(彼女のブログ、最近ますますおもしろいです)
現代医学と自然療法については、日頃から常々考えていることなので、関心を持ちました。
そもそも、これは、「ホメオパシーが効かないから(死亡した)」と見せかけているけど、
一番の問題は、この「助産師さんが母親に説明してなかったこと」じゃないでしょうか。
母親はホメオパシーを与えられていたことを知らなかったのです。
乳児にビタミンKを飲ませなくてはいけなくなった現代の健康状態自体、おかしいと思うのです。
飲ませないといけないのは、母親の母乳に足りてないから。
妊娠中にバランスのいい食生活をしていたら、
昔の人のように、無理に摂取しなくても大丈夫なはずです。
まず乳児へのビタミンが足りないこと自体が、母親の責任なんじゃないでしょうか。
メディアに「ホメオパシーは効果がない」と言われれば、右ならえになってしまう世の中。
私は、この問題は、人それぞれの考え方によって大きく変わってくると思います。
食生活ひとつとっても、土地や人種、体質によって、肉食、菜食、ヴィーガンやローフードなど、
宗教、考え方・生き方によっても、それぞれの体に合った方法があるのと同じ。
まわり世間の意見でなく、なにが自分にとって、自然に健康体でいられるか。
人(医者)に任せて死んでしまったからって、人に責任をなすり付けるのはおかしいと思うのです。
お医者さんだって、ひとりの人間。
フランスじゃ、バカンス時期はなかなか予約が取れません。
まず第一に、一番の理想は、現代医学も自然療法も必要のない、強い体づくり。
もっと、自分本来の"生きる力、治る力"を信じて欲しいです。
私が常に思う「自分の病気は、できるだけ自分で治すべき」。
その前に、まず健康管理は自分自身でする。
原因は、自分にあるのだから。
体調が悪くなったらすぐに病院に行って他人に任せずに、薬を飲んで抑えずに、
自分の症状と向き合って、食事を見直したり、
日頃から、自分の治癒力、生命力、直感力を高める努力をすべきだと思う。
自分でできることは、まずたくさんあると思います。
直感力が鈍ると、風邪や腹痛、湿疹、ちょっとのことで、人(医者)に頼らなくてはならなくなります。
日頃から、食事も生活も見直して、もっと自分の体の内側の声に耳を傾けていれば、
体の出してくれる危険信号に、すぐ気づくはずです。
今の時代は、そうできる時間もないのが問題ですが。
もちろん、緊急時や、出血、骨折したり、自分では分からない範囲になった場合などは、
病院にいくべきです。私だってそうします。
フランス中どこにでもある「ホメオパシー、ハーブ療法」と書かれた薬局。
自然療法は、現代医学と違い、自然治癒力を目覚めさせ、症状を抑圧せずに、解毒してくれる。
「閉じ込める」だけでは再発する。時間をかけてでも「原因と共に外に出す」ことをしないと、
本当の意味での治療ではないと思います。
そして「すぐに病院へ」と言うなら、添加物や化学物質、毒だらけの食品が並ぶことも見直して欲しい。
まるで人を病気にさせて、病院へ運ぶ、現代の悪循環。
自分の健康を気遣う直感すら鈍らせてしまうのです。
それに高い保険を払わせること自体、バカにしてると思う。
そのサイクルに、一人でも多くの人に気づいてもらいたいです。
フランスでは、ホメオパシーもフラワーエッセンスも、どこの薬局でも気軽に手に入るし、
ハーブやアロマを使った治療法の知恵が昔から根付いていて、普段の生活の中に溢れています。
もちろん現代医学も進歩してる。薬局では隣り合わせに、両方の選択肢が置いてあります。
現在の日本のように一つの規則だけに絞ろうとせず、人それぞれの考え方が多い気がします。
陸続きで、いろんな人種や宗教が入り交じってるせいもあると思う。
なんだか頭でっかちになってしまった日本の考え方が悲しいです。
予防接種の件も同じく、メディアが言うことだけが正しいわけではないのです。 その裏には、政治やお金や、いろいろ事情があるわけなんだから。
みんな人それぞれ、自分自身で考えて、自分の健康のあり方の選択をして欲しいです。
私はホメオパシーを初めとした自然療法に出会ってから、健康に対する意識が変わりました。
体調を崩した時は、薬に手を出すのでなく、必ず自分の内側に耳を傾けるようになりました。
そうすると原因が分かってくるから、同じことを繰り返さなくなる。
二度の初期流産さえも、とてもありがたいと思うことができました。
今回の妊娠も、初期に流産と診断され、無理やり掻き出すのではなく、
自然に流れるのを待とうと、私はホメオパシーを摂りました。
胎児が流れるべき体であれば自ら流れ、問題がなく健康であれば成長を助けてくれる。
そして奇跡的に、赤ちゃんの強い生命力に響いて、予想外の妊娠継続をすることができました。
私がどうこうしたのでなく、この子が決めた、この子の人生なんです。
薬局の看板。上から「家庭常備薬、ホメオパシー、植物療法」。
ホメオパシージャパン学長の由井寅子さんは、"生まれてくるべきでない子どももいる"と、
医学の進歩によって生かされてしまう子供の性格への影響や、親子の絆などにも触れています。
「最近は超未熟児が増えており、問題になっています。
何が問題かというと、これまでなら助からなかった超未熟児の赤ちゃんが、
医学の進歩でとにかく命だけは助かるケースが多くなりました。
でもかわいそうに、その子たちは後遺症をもつことが多いのです。
自然な状態なら生きる可能性のない子どもが、ほとんど薬漬けにされ、
現代医学の力で無理やり生かされる、そんな子どももいます。
その子は、生まれてくることを望んだのでしょうか?
生きるだけが善じゃない。無理やり生かすだけが善じゃないのです。
医学の力で無理に生かしても、それって本当の意味での生きるということでしょうか?
それぞれの役割を果たしつつ共存できたらどんなによいか。現実にはギャップがありすぎる。」
妊娠してから気づいたことは、日本は世界中のどこよりも病院や医者に頼り過ぎてる気がします。 妊娠初期によくない症状があったとき、こちらでは「自宅安静。多少動いても大丈夫」と
言われただけなのに、日本では「即入院。絶対安静」という診断で不安を煽られます。
フランスで妊娠中の計3回のエコグラフィーが、日本では約14回くらい、
多い人は30回くらいするということには驚きました。
もちろん、エコーという機械のおかげで、お腹の赤ちゃんが元気かどうかや、性別が分かって嬉しい。
でも、なきゃないなら、きっとそれでも大丈夫。
昔はエコーも何もなくて、生まれてくるまで双子か三つ子なのかも分からない状態だったはず。
妊娠が分かった時は「すぐに病院へ」行くようですが、こちらでは「まだ早すぎる」と言われるだけ。
フランスでは、通常1回目のエコーは、4ヶ月目くらいになってから。
健康体であって何も問題がないのなら、必要以上なことはしなくていいと思う。
自然分娩で生むという素晴らしい文化が残っているのに。(パリでは9割が無痛分娩です。)
人間を含め、動物は、みんなちゃんと自然に"産める力" を持っています。
出産時にバタバタ死んでいく動物なんていないのです。
なんだか日本の医療はすごく過保護な気がしてしょうがない。
そして親の心配につけ込んだ、お金の匂いがプンプンするのです。
「仏陀は「この子が3ヶ月で生きて死ぬと決めたものを、親のお前がなぜなく必要がある」と言います。
その子が決めているんです、自分の人生を。
親だからといって、あなた方がすべての責任を担ぐ必要はない。
インドというところは"死ぬことも生命の始まりなり"という哲学が通るところだ。
ガンジス川に死体を返して、もう一度生まれかわるということがインドでは通じるんですよ。
日本も仏教国だから通じているはずなんですよ。 どうして死ぬことに対して泣いてわめくか。
誕生することに対しては手を叩いて喜ぶんだけど。
がんで点滴を打ちながら、カテーテルを入れながら、チューブをいっぱい付けて苦悶しながら生きなきゃいけない。
死なない限り、何をしても許される、そういう学問はちょっと間違っているんじゃないか、ということだ。
畳の上で死のうと思ったら、今はえらいことになる。」
(ホメオパシージャパン会長・由井寅子著「バース(出産)より」)
「お産で、赤ん坊が死ぬことも、母親が死ぬことも、
あってはならないと今の産婦人科学会は言ってるけど、
それは間違いだと思います。することはある。
だから、"命が生まれる"ということがあるのである。」
(吉村医院ドキュメンタリー映画「玄牝」予告編より)
私が小さい頃、祖父がお昼寝中に脳梗塞になり、そのまま人口呼吸器で動く植物人間になりました。
それから数日後、母や叔父の決断で、機械を止めることにしたことを、
子どもながらに「そのほうがいい。そのほうがおじいちゃんは幸せだ。」思ったことを強く覚えています。
失う命があるからこそ、命の奇跡の誕生を心から愛おしみ、喜ぶことができる。
そして常々訴えていますが、
私たちが自分自身の健康を見つめ直すことが、
エコロジー(生態系)問題に、なにより繋がっているのです。