悲しいできごとから数日が経ち、
新しい週を迎えて、パリはまたいつも通りです。
夫はお仕事へ、私は娘を幼稚園に送ったあと、
家から歩いてすぐの事件現場へお祈りに。
あたり一面に広がるものすごい数の花束とろうそく。
そして大きな悲しみと祈りの波動が
ゆらゆらただ静かに揺れて、黙祷を捧げ見つめる人たち。
日を増すごとに、友人のまわりでも
犠牲になった方がいるという知らせが増えてく。
事件後それでもあまり飲み込めてなかった私は
この場所で自分の涙に気づいてやっと
このできごとをからだじゅうで受け入れました。
涙を浮かべるろうそく、書き殴られた平和への想い、
みんなの悲しみを浄化してくれるような花々のとなりに、
私の想いを込めた絵と、小さな祈りをそっと灯してきました。
この場所にいると、ネット上のトルコロールがどうのの話題なんて
本当にちっぽけで、この痛ましい現実とはまったく次元の違うもの。
それよりももっと寄り添って考えなければ
知らなければいけないことは遥かにたくさんたくさんあるはず。
これは世界中で起こってる想像を絶する悲劇のほんの一部。
Pray for Paris
世界中が今、パリに寄せる祈りをどうか
Pray for the World
世界中で悲しむ人たちに捧げたい。
シナリオ通りのような暴力の連鎖が
さらに広がってため息の日々だけど
この時代を作りあげたのは、
地球上のわたしたちの責任でもあるから。
視点を変えれば、敵も味方も、どちらも正義でどちらも悪。
でも戦い争いでは平和は生まれない。
世界中の痛ましいできごとは、
さらなる気づきや学び、課題を発信してくれてる。
たくさんの人が真実に目覚めていくステップだと受けとめて。
この時代を選んで生まれてきたわたしたちが向き合うべきこと。
いちばんの願い 世界の平和は
政治の力じゃなくて、ひとりひとりの心の中から生まれるもの。
まずは自分の中から平和の心を大切に育てていくしかない。
シンプルなくせにすごく難しいことだけど
まずは家族や周りの友だちとの平和を守っていく。
そして、普段なにげなく消費してるものも
誰かの平和を壊すものにつながっていたり、
いろんな情報が飛び交う中で真実を見極める直観力、
明日またなにが起こるか分からないこの世界で
危険を察知する動物的な感覚、研ぎ澄ませて。
祈ることは、ただひとつ。
宗教や人種、思想を越えて、許し合い、
愛と調和に満ちた世界になりますよう。
平和の連鎖つなげていきたい。
犠牲になられたすべての方のご冥福を改めて心からお祈りいたします。