2歳2ヶ月になった娘。
反抗期が少し落ちついてきて、「どうしてどうして?」が始まった。
雨が降れば「どうして 雨ふるの?」
雨がやめば「どうして やんじゃったの?」
食事のときは「どうして お箸は2本なの?」
先日、なんだかむしゃくしゃしてたみたいで、ぐずってわんわん泣いたあと、
突然泣きやんで「おとは、どうして泣いてるの?」って。
こっちが聞きたいわ!って2人で笑い合った。
今まで点で見えてたことが、線で繋がるのを学んでいく時期。
私が答えて教えるよりも、きっとうんと自分で感じていくことが大事。
そしてお母さんも知らないことがあるってこと、
お母さんもひとりの人間で、完璧ではないということを知っていく。
反抗期が落ちついたと感じるというよりも、実はまだまだ真っただ中で、
2人でいろんなこと乗り越えて、さらにお互いを理解し合い、
思いやれるようになって、ますますいい関係になってきたようなかんじ。
最近は、童謡を丸暗記して、かえ歌にして唄ったり、
日本語とフランス語の両方で10まで数えたり、色もたくさん覚えた。
食事のときはお箸を使い、バナナをナイフで切ったり。
保育園や外出時もおむつはしないで、夜寝る時も少しずつ外れてきた。
おむつの中では用を足したがらず、長い間我慢できるようにもなった。
トイレも自分で。洋服も自分で脱いで着て、今はボタン外しに夢中。
2年の間にできるようになったものすごい成長の数々を想うと、
人間の生きようとするすごいエネルギーを感じて、
私もいろんな自分の可能性を呼び起こせそうな気がしてくる。
半年前の卒乳、おむつ外れの始まりから、
娘が反抗期に入り、私にとってもまた新しい自分を発見する日々。
ブログを綴るときは、母親の視点から、
成長の記録をと温かい言葉を綴ってしまうことが多いけど、
実際は、私自身も娘の成長と比例して、内に眠ってた感情がふつふつ沸き上がり、
怒ったり、怒鳴ったり、噴火したり、泣いたり、謝ったり、
そんなことを2人で繰り返し、成長してる真っ最中。
周りの人には娘は「驚くほど大人しい!」と言われるけど、
それでもヒーヒー言ってる私..
10年ぶりにたばこでも吸いたいと思ったくらい。
妊娠してからずっとマリア様のように穏やかだったのに、
こんな感情が眠っているとは思ってなかった。
言うことをなかなか聞かず、食事の遊び食べや、
着替えや片付けを嫌がったり、地面に寝そべって駄々をこねることもある。
「ここ痛い~」と大げさに甘える時もある。
お手上げ状態になると、一番したくなかった、娘脅し。笑
何度もおばけに電話したし、怖いおじさんに玄関先まで来てもらったり。
アンパンマンが怖いらしく(アニメは観たことがないけど)、
「アンパンマンが助けにくるよ!」と言うと、一瞬でお利口さんになる。笑
なんでも自分でやりたがる娘に困った時は、「おしごと」を与えてあげる。
「お母さんがこれをするから、おとははこっちのおしごとをしてね」と
娘でもできそうなことを与えてあげると、自信満々でやってくれる。
すると満足げに喜んで、せっせとお仕事をこなす。
こんな法則や、他にもいろーんな法則を発見した。
逆に、私が鬼になるスイッチが入りそうなことを察知すると、
「おかあさん、さっき、ごめんね。もうしない。
おかあさん、だいすき。もうぷんぷんしないね。
おとは、にこにこするから、おかあさんも、にこにこして!」なんて言ってくれる。
私もそれにハッとして、「お母さんこそ、ごめんね。」って2人で謝り合って抱き合う。
そんな素直に謝れる関係に、感動する。
夫や両親には面と向かって謝れないけど..笑
私が怒る時はだいたい私に時間がない時。うまくいかない時。分かってる。
分かってるんだけど、私のリズムに合わせさせてしまう。
私が怒鳴りちらしても、泣いたりせずにすぐ笑顔になって、
おもちゃのお皿に松ぼっくりを入れて、スプーンと共にどうぞ、してくれる。
またもとの空気に戻してくれる。私よりも、うーんと大きく感じる。
お互いに、お互いのことを観察して考えて、いろんなことを学んできた。
約2年間、ここまで娘と密着して子育てをできてきたのは、なによりも夫の支えのおかげ。
産後は、以前よりもお仕事ができる時間が減り、
ほとんどが家仕事と子育てのみに追われる生活だったけど、
お金では変えられない素晴らしい母子の時間を過ごすことができた。
今年は少し、仲良し親子はお互いに離れて、
自分を自分で育てる時間を増やしていこうと思う。
せっかく夫にきれいに手入れしてもらった髪も、
朝起きたらすぐに束ねてしまうし、本当に自分のことは二の次。
欲しいものも我慢して、娘のものを最優先に考える日々。
子供を授かるとは、自分の身を削って育てていくこと。
フランス人はまた考えが違うのだろうけど、私は日本人。
娘の成長の中で、私もいろんな気づきをもらって、共に成長してる。
本当に反抗期は、母親として試される時間。
娘の自我が育ってきて、それまでずっと "優しく接さなきゃ" と
"母親らしく" がんばってきた新米ママに、私らしさが戻ってきたのかもしれない。
お母さんだって、怒りたいし、泣きたいのだ。
ご飯だって、お父さんのお弁当だって、たまには手抜きしたいのだ。
私の中にある内と外、陽と陰、明と暗、そんなのを認めたら、ちょっとらくになった。
そしたら、体の中から小さい虫がいーーっぱい出ていく夢を見た。
娘のことがますます愛おしくなって、抱っこする時間が増え、もっと仲良しになった。
そして、娘の就寝後は、自分の時間。
毎晩ちびちびワインを飲みながらお仕事するようになって(笑)、
私は"おかあさん" であり、そして "わたし" だということを再確認する今日この頃。
娘が切って並べたバナナ。