初孫を連れて帰れないのは残念ですが、周囲のことも考えて、もう少し落ち着いてからにしようと、
本当に直前まで悩みましたが、私たちの直感でそうしました。
その直後、都知事選が終った途端に、原発の国際評価尺度がレベル7に引き上がりました。
フランスでは原発事故発生直後から、レベル6相当の事態だと言われ続けていて、
「海外の報道は大げさだ」と言われたりしましたが、結果的にやはり深刻になっていますし、
日本では規制が入るような被災地の報道写真が、こちらでは街中に溢れ、真実を物語っています。
そして日本だけでなく、世界一の原発国フランスでも、この先いつなにが起こるかは分かりません。
帰国にあたって、原発事故の放射能による乳児への影響も少なからず慎重に調べていました。
滞在先が福島原発からは離れているので、風向きが変わらない限り外部被曝は問題なくても、
母乳を通しての内部被曝には注意して、体内に入ることを防がなければ、と思っていました。
放射能が漏れだしてから1ヶ月もすると、雨などを通して、土や水が汚染されていきます。
政府は空中の放射線量が減ったと発表していますが、それらは地表に落ちた、ということです。
もし今後も放射能が漏れ続ける場合、日本中どこにいても、
微量の放射性物質が口から入る確率は、避けられない事態になってくるかもしれません。
そして、やはり放射能から身を守る解決策の一つには、
日頃の食生活による体づくりと大きく結びついていると思いました。
東城百合子さんの「自然療法」という本に、
「長崎で被爆した80名が、玄米自然食をしていたために、原爆から守られて発病しなかった」
とあり、今回の原発事故が起こった時、これを連想しました。
玄米に含まれている未知の生命力がもたらした奇跡。
玄米には毒物を流し、毒物に対して反射的に防衛する成分があるようです。
フィチン酸という成分は、放射能の中にあるストロンチウムという成分と結合して、
体内に吸収することなく外に出してしまう性質があるそうです。
ストロンチウムだけでなく、公害物質なども流す働きが強く、
梅干しと一緒に食べると、クエン酸やアミグダリンという特殊成分の働きも加わって、
公害物質を身体の中に残さないで、排泄する働きがあるそうです。
不自然な有害加工食品を無神経にどんどん食べていると、鋭い感覚や洞察力、直感力は養われにくく、
自然にかえって食生活を正せば、自然からの愛により、救ってくれる、と綴っています。
まさにそうだと思います。
私は妊娠以前からずっと、ほぼ玄米自然食で、妊娠中は常に精神状態がよく、つわりもなく、
出産を機に、ますますお肉や油っこいもの、甘すぎるものを受けつけなくなりました。
"白い血液"と呼ばれる母乳のために、ますますきれいな血液が作られているかんじがします。
私と娘、2人分の、病気を生まない元気なからだを維持してくれる、
玄米や無精製の穀物、お野菜、豆類、海藻類、お味噌、ごま、梅干しなどを中心とした食生活...
マクロビ的考えでも、放射能は極陰性なので、陽性のこれらのものを摂るとよいと言われています。
フランスでも先日、放射能雲が通過し、友人から回ってきたメールにも、
フランス語で、「毎日わかめ入りの味噌汁と自然食を」という食に対しての対策がありました。
昆布やわかめの海藻などで、ヨウ素を予め体内に取り込むと、甲状腺が満たされ、
放射性ヨウ素が入りにくくなるそうで、昔から海草を食べる習慣がある日本人は、
海から離れた場所にあるチェルノブイリ周辺の人のように、甲状腺がんになる確率は低いとか...
それと酵母菌の入った手作りの生味噌がとても効果があるようです。
旦那さんの実家、遠く離れた宮崎県でも微量の放射性ヨウ素が見つかっています。
お水を料理や飲用に使う際には、1ℓの水道水に、竹炭を砕いて約1gを一晩入れておくと、
ヨウ素はある程度、吸着して除去できるそうです。
ニュースで見る映像には、保存のきくカップラーメンやレトルト食品などの
買い占めが報道されていましたが、こういう事態の時にこそ、普段の生活ができる地域の人々は、
できるだけ、そういった添加物などの入ったもので血液を汚さないように心がけておくこと、
多少の放射性物質やその他の公害物質を解毒できる健康な体をつくっておくこと、
日頃の体づくりが、この先なにがあっても、とても大切だと思うのです。
そして、避難所の方々にはできるだけ生命力の高い食べ物を配布できたら、と強く願うばかりです。
ここにこうやって綴ることは簡単です。自分の無力さが悔しいばかりです。
一人でも多くの方が、放射能に負けない健康な体を育み、維持していけますように。
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食とは関係ありませんが、今回、いろんな専門家の方の動画を見ました。
いろいろな情報が飛び交う中で、見てよかった、と思ったものをご紹介します。
驚いたのは、よくニュースで「レントゲン1回程度」と説明しているのは、
実はの言葉のトリックで、実際は、毎時の数値なので1年間の放射線量は、
「レントゲンを1日に24枚、それを毎日おこなっている状態」ということ。
個人的には、武田先生の情報が一番分かりやすく、信憑性が高いと思います。
自身のブログで、毎日こまめに気になることを簡潔にまとめて更新してくださっています。
いつも安心感のある笑顔が印象的な武田邦彦先生がゲスト出演した"ニュースの深層"。
ニュースを見てる限りでは分からない、今現在の原発の状態と、この先どうなるか、
放射能汚染の現状と対策などのまとめが、とてもわかりやすく説明されています。
武田先生のエコ・リサイクル問題に対しての意見は、私は首を傾げることが多いのですが、
原発問題に関しては、圧倒的に分かりやすく、信頼できる情報で、多くの人から指示されていると思います。
田中優さんの講演は、政府と原発の関係や仕組みなどを、わかりやすく、とても丁寧に説明してくださっています。
話し方、説明の仕方も、信頼性があって、これからの希望に溢れた眩しい未来図が見えました。
世界のすぐれた自然エネルギー発電を作っているのは、この日本だということ...
田中さんの行っている環境に対しての活動・運動は、私自身、指示していきたいと思うものでした。
日本の原発について、その危険性を専門的にとても詳しく説明されてる広瀬隆さんの動画。
エコや自然のことに少なからず触れてきた自分ですが、
今までこんなにも恐ろしい原発のことに無関心だったことを本当に反省させられました。
衝撃的だった稲恭宏さんの講演は、"低線量率放射線は逆に体に良い!"と言うもの。
自然界からの放射線は、生物にとって必要なものだとは知っていましたが、
本当にこれが立証されたら、こんなに素晴らしい発見はない、とは思いました。が。
重要な内部被曝に関してはあまり触れていないので、やはり考えるものはあります。
これら以外にもたくさん見ましたが、ほとんどの方が口を揃えておっしゃることは、
「政府の、メディアの言うことを疑うべきだ」ということです。
本当に今回の震災をきっかけに、日本中の人々が、
日本の社会の真実を知ることに繋がっていくと思います。
不謹慎な言い方かもしれませんが、
自然界の大津波が、日本の本来の美しい姿を目覚めさせるよう、
日本が生まれ変わる大きな瞬間を、運んで来てくれたのかもしれません。