月曜日に、娘がEcole Maternelle(幼稚園)に入園しました。
幼稚園なんてまだまだ..と思ってたのに、タイムスリップしたみたい。
私を包む、慌ただしくあっという間に流れていく時間。
その横で、まだまだ始まったばかりの旅をゆっくり歩む娘は、
キラキラの新しい毎瞬のひとつひとつを一生懸命に積み重ねてる。
娘のペースをできるだけ急かさないよう、巻き込まないように、
深呼吸して、回転をゆるめて、できるだけ娘の世界をそのままに。
心地よい時間の流れを思い出しながら始まった新しい生活。
初登園の1日目の朝、
新しい教室や先生たち、新しい空気に匂い、色、音、
わくわくする子供たちの雰囲気に心も高まって、
別れ際に少しだけ泣きそうになったけど、涙を見せず手を振ってくれた。
お迎えに行くと、最初は少し怒った顔(照れ)で出迎えてくれて、
私が笑うと安心たように、ぴょんぴょん飛びながら笑顔で
「すっごくたのしかった!あしたもいくー!」って胸の中に飛んできた。
新しく出逢ったいろんなことを教えてくれる姿に、涙腺がじわじわ。
2日目、なぜか朝から「ようちえん、いきたくないの」と、うつむき顔。
教室に入ると大泣き。きっと初日にすごくがんばったんだと思った。
先生が抱っこしてくれて、ぎゅっと目をつむる娘をあとにした。
お迎えに行くと、最初は笑顔だったのが、ささいなことで泣き始め、
抱っこして欲しいとわんわん泣いた。
ものすごく本当は緊張して、寂しくて、がんばってたんだね。
「泣いていいんだよ」って泣きやまさせずに、思いきり腕の中で泣かせてあげた。
涙がぜんぶ出たら、またころっと笑顔に戻って、
どんなごはんで、なにして遊んだのか、帰りのバスの中でたくさん教えてくれた。
3日目は、目覚めたときから驚くくらいごきげんで、
教室で「おかあさん、ばいばいー!」って私から離れて、
お友達が集まる場所から、笑顔で手を振ってくれた。
あの時、心配や不安をぜんぶ涙で流して受け止めてあげてよかった、と思った。
お迎えもごきげんで「きょうはパンつくったのー!」って飛び跳ねてきた。
幼稚園が本当に大好きになったようで、
それ以降は、それはそれは楽しそうに通うようになった。
それでも夜になって疲れてくると「うーんうーん」とうなって、
寝る前に電気を消して膝にぎゅっと抱っこして、
「泣いてもいいんだよ、おめめのとこに涙がもしあったら泣いていいんだよ」って
言ってあげると「ないていいの?ふぇ〜ん」って、気持ちを緩めてる。
その場では泣かないけど、寝てる間に夢の中で泣いてる。
しくしく。浄化の涙。がんばってるんだね。
2010年12月生まれの娘は、教室でいちばん小さい子。
3歳から5歳の子たちの混合クラスで、さらにいちばん小さい子。
それにフランス語もまだ自分からはあまり話さないので、 "まだ" 静かな子。
会話はできなくても、保育園では「おてんばちゃん」と呼ばれた娘。
これからこの場所で、なにを感じて、どんな表現をしていくのか楽しみ。
メトロやバスに乗っての通園。時間もかかるし、不安はあったけど、
その時間は、おうちではできないことができる時間だって気がついた。
娘を膝に乗せて座って、「だいすき」の充電。
ぎゅっと抱っこしがらいろんなこと話し合う。娘の心の中もしっかり見つめる。
おうちではなかなか頻繁にはやってあげられないこと。
送り迎えの一人きりのメトロでは、ずいぶんとできなかった読書の時間。
読みたい本、読み返したい本が溜まっていたので、思いがけない時間のプレゼント。
そして今まで結構ルーズだった私たちに、早寝早起きのプレゼントも。
朝日が昇る前に起きて、ピンクに染まってく空を毎日見れるのは、
なにより心が浄化される。はじまりを感じるって嬉しい。
家族揃って朝ごはんを食べるのも、あたたかくて嬉しい。
新しい生活には、いろんなプレゼントが詰まってた。
娘のいないひとりぼっちのおうちでのお昼ごはんは、
妊娠中以来はじめてで、不思議なかんじ。
静かで、なにかに気にかかることもなく、ただぼーっと洗濯機のまわる音だけ。
怒濤の夏休みを過ごしたあとだから、余計にちょっと寂しい。
いっしょにいたら、うるさくて、うっとおしくて、
「はやく幼稚園行ってよ~」なんて思っちゃったりしたのに。
娘の椅子にかけてあるエプロン、朝使ったタオルやコップ、
散らかったおもちゃが目に入ると、それだけで愛おしい気持ちになる。
時計を見るたび「今ごろなにしてるかな」って想像して、
胸がいっぱいになって、はやくお迎えにいきたくなる。
このキュンとした気持ちもプレゼント。
いっぱいありがとう。
約3年ぶりに、しっかりゆっくりできる自分の時間ができた。
お仕事とともに、自分と向き合い、与えられた時間を大切に、感謝して、
育児中にいろいろくっついてきた、いらない感情を手放し、
今まで加速しすぎて見えなくなってたものを思い出していく。
そんなことを強く想った新月の日、アファメーションした直後に、
この前の満月に続き、また携帯の時計が狂い、リセット状態に。
そして新しく始めようと予定していたお仕事もキャンセル。
それは満月の日にやってきたお仕事。
おもしろくて笑えてしまった。
ぜんぶリセット。浄化することはまだまだある。
どんどん軽くなっていく私の中に、
これからどんなできごとがやってきて、
新しい私をつくっていくのか、楽しみでわくわくする。
ゆったり、ふんわり、宇宙のリズムで、私らしく。
新しい世界がはじまる。