2013/08/30

魔法のことば


28ヶ月の娘と過ごした、長くて短かった夏休み。
まだまだ反抗期の続く娘との、ぴったり密着7週間。
このタイミングで過ごした日々は、本当に意味のあるものだった。
最初は絶望的だったけど、泣いて笑って抱きあって、
娘が癇癪を起こすたびに、私の中のインナーチャイルドがむくむく目覚め共鳴し、
2人の小さな子と共に浄化し、成長し、信頼しあい、さらに深い絆を紡いだ。
娘の癇癪に、大きな感謝。与えられたこの時間に、感謝。

朝起きて、まずひとこと目に「ノン!」からはじまる困ったちゃんは、
この夏休みの間に少しずつ変わっていった。
なにもかも都合のいいフランス語「ノン!」での一点張りが
最近では、「やだのー、だって◯◯なんだもん」と
自分の意思をはっきり述べて伝えられるようになった。

自分のことがますます分かって、
自分の言葉で表現して、
自分でできることがさらに増えた。

身のまわりのことは、もうほとんどできるようになり、
洋服を自分で選んで、脱いで着替えて、おトイレ、手洗い、歯磨き、
頭よりうんと上にある電気のスイッチも、植物にお水あげるのも、
お茶をコップにいれるのも、ゴミを捨てにいくのも、なんでも全部自分でやりたい!
私が手を貸すと癇癪。自分ひとりでできるまで癇癪。
もちろんやらせてあげれる範囲は任せるけど、
散らかるし、時間はかかるし、危ないし、
急いでるときなんて、私もイライラ、そして娘に連鎖、
散らかった部屋の片付けを1日中繰り返しては溜め息。
ほぼ2人きりのおうちでの気の遠くなるような夏休み、どうなるかと思ったけど..

ある日、娘がひとりでパズルができるようになった。
最初は15ピースのパズル。
数日後にはランダムな形の50ピースも簡単にできるようになった。
これは難しいだろうと思って、散らかるのが嫌で長い間、見せずに閉まってあったもの。
始めた頃は、私や夫に助けてもらって一緒にしかできなかったのに、
ある時、お仕事が忙しくて放っておいたら、一人で黙々とできるようになり、
完成しては壊し、また完成しては壊し、何時間も夢中になってやってる。
私も本当に感動したし、これでもかってくらい褒めてあげた。
嬉しくて嬉しくてこみ上げる自信に満ちた笑顔、
喜びの波動に包まれて、なんとそれから「ノン!」の回数が減った。
いつもはぐずる歯磨きもお風呂も「は~い!」と言ってすすんで行く。

自分でできる力を邪魔されず、ひとりで成し遂げて、自信を持つということ。
それはなにより輝く大きなパワーになって、
心を満たし、満開の笑顔を咲かせ、集中力を高め、大きく成長に繋がってく。
日常にはこんなこと、きっといっぱい転がってる。
無意識にいつも言ってしまう「これはだめ!」ってこと、
少しゆるめて、やらせてあげようと思った。
「やめなさい」じゃなくて「やめてよ」くらいのことは、
だいたいが私に都合が悪いだけのこと。
できる力を信じてあげること。
可能性の芽を摘まないように。
こぼしたって、散らかしたって、汚したっていい。
ぐちゃぐちゃの部屋で夢中になってる姿、見守れるやさしさ。
片付けよりも大事なこと。
夏休みに与えられた私への課題。
難しいときもあるけど、しっかり受け止めた。
今はお箸のちゃんとした持ち方に夢中になってる。
きっとすぐ、できる。

反抗期が終わるタイミングって、
もしかしたら母親がレベルアップしたとき、なのかもしれない。
「こら!こんなことしたらだめでしょう!」
なんてキンキン怒鳴って、大泣きされるのをやめて、
「ねえ、おねがい♡ やめてね♡」と笑顔で頼んでみると、
「うん、わかった♡」と答えてくれる。
おまけに「おかあさん、こわくないね、ニコニコしてるね」って嬉しそうに。
私が怒れば、娘も怒る。
私が笑えば、娘も笑う。
なんてシンプルな法則。
やっと、しっくり、ぴったり、分かってきた。

日に日に広がっていく言葉の世界。
とにかく朝から晩まで喋る喋る喋る。
答えるのはもちろん、相づちすることさえもヘトヘトになる..
輪をかけて本格的な「なんでなんで?」もはじまった。
「なんでおしりからうんちがでるの?」
「なんであの人(信号が)赤なのに歩いてるの?」から始まり、
「なんでハトさんは噴水の中入ってもいいの?」
「なんでネコちゃんは机に乗ってもいいの?」
と、答えるのに難しい質問もよく訊いてくる。
動物は自由だけど、人間にはルールがあるんだよって説明しながらも、
とにかくいろいろ考えさせられる。
子どもと話すって、深い。。

ふと気づいたら、話す言葉が私そっくりというか、そのままになってた。
心配そうにしてると「だいじょーぶだよ」「しょうがないよ」とか、
痛がってると「いたくないよー すぐなおるよー へいき!」って励ましてくれる。
「おとうさん、ソファーでワインのんじゃだめでしょ!」
「おかあさん、ゆっくりたべてね。こぼさないように!」
なんて言われるし、極めつけは、怒ってる私に、
「おかあさん、ぎゃーぎゃーいわないで!うるさいよ」...
娘の話す日本語は、すべて私の写し鏡だとドキっとした一言。
彼女の言葉にえっ?と思うときは、自分の言葉を見つめ直すとき。
ありがとう、ごめんね、私の鏡ちゃん。

そして、娘がこの夏にしっかり手に入れた、3つの魔法の言葉。
私の中の小さな私との浄化のために、心の中で繰り返してた言葉。
娘にも同じように響いて伝わってた。
そして彼女自身で言えるようになった。

この宇宙でいちばん大切な感謝の言葉「ありがとう」。
ますます私たちの間に溢れてる。
手伝ってあげたとき、助けてあげたとき、おやつやごはんの時間に、
ふとしたときに、本当に些細なことにもなんにでも、
娘の口から反射的に出てくるこの言葉が、なにより嬉しい。

いちばん勇気のいる浄化の言葉「ごめんなさい」。
何かやらかしたあと、今まで「こういうときなんて言うの?」って聞いても
プイ~だったのが、私も意識的に娘に言うようになったら、
「ごめんね、おかあさん、○○しちゃって」って理由もつけて言えるようになった。
「ごめんねっていわなくて、ごめんね」と謝ってくれたときは感動した。
拗ねてできないときも、もちろんあるけど、
素直に謝ると、お互いリセットして、笑顔に戻るって法則が分かってきたみたい。

そして、宇宙に繋がる愛の言葉「だいすき」。
抱っこしてるとき、トイレの中で、ご飯食べながら、「ごめんね」のあとで、
いつでもどこでも、なんでもないときに、恋人同士みたいに頬ずりしながら囁きあう。
寝る前に「みんなだいすき..」と心から溢れるような声で呟くときもある。
この上なく平和で幸せになる言葉。

「ありがとう」「ごめんなさい」「だいすき」
笑顔になれる魔法の言葉。
私が意識することで、娘にも反射した。
鏡に反射した愛は、やがて連鎖してますます響いていく。
反抗期がくれた、私たちのへの癒しとさらなる愛の成長。
子育ては親育て。
私が変われば娘も変わる。
私自身の成長のために、娘がここにいる。
ありがとう。

2013/08/25

IPSA BOOK


資生堂・IPSAのブックレットIPSA BOOK 2013-2014 A/W
ME ARTというページのイラストを描かせていただきました。

たった一粒の種からぐんぐん成長する植物や樹木、
水中を泳ぐ魚も、空を舞う鳥も、私たち人間も同じ、
内側から湧き溢れる生命力を宿す、エネルギーの結晶...
そんなイメージを表現しました。

店頭での配布は8月下旬からのようなので、きっとそろそろです。
全国のデパートなどのイプサショップで、
是非お手にとって見ていただけたら嬉しいです。


2013/08/17

夏ごはん


もうすっかりバカンスモードのパリ。
街を歩けば開いてるお店は半分くらい。
ぽつんと開いてるパン屋さんを見つけると嬉しい。
静かでゆるく流れる時間。そんなパリも好き。
スーパーに並ぶお野菜も種類は少なく元気がないので、
マルシェへ行って、太陽との恵みを、
Bioのお野菜とフルーツをたっぷり調達。

2歳半が過ぎても、ありがたいことに、
今のところ好き嫌いなく、なんでも食べてくれる娘。
「今日のご飯なににしよっか」と聞くと、
決まって「にんじんとズッキーニとトマトと、ん~ おやさい!」と言う。
遊び食べもまだまだするけど、結局ちゃんと全部食べてくれる。
苦みのある野菜も、不思議とぱくぱく食べる。
葉っぱ系はちょっとまだ苦手だけど。
「これぜーんぶたべたら、げんきげーんきになるよ!」
と言いながらもぐもぐ完食。

大地の元気がいっぱい詰まった波動の高い食べもの、
季節ごとの恵みを丸ごと、感謝してありがたくいただくこと。
食べものから受け取る生命の力を信じることが、
病気にならない身体づくりに繋がるいちばん大切なこと。
驚くくらい病気をしないで、強くたくましく育ってくれる娘。
そして、かかるべき病気は、逆に身体を強くしてくれる。
すべてに感謝して、つくられていく健康なからだ。
娘も少しずつ理解してくれてることがちょっと嬉しい今日この頃。

夏のお野菜もりもりプレート。

塩麹ラタトゥイユ。

夏野菜でクスクス。

夏の定番トマトとズッキーニの塩麹パスタ。

ベジ・ビビンバには納豆を乗せて。

肌寒い日は、ほっこり和食。


おまけ。だいぶ前だけど、はじめてつくったキャラ弁?

ピクニック弁当!


ごくたまにお肉をいただくときは、その動物の人形を食卓に置く。
冷やし中華に入ってるのが鶏肉だよって説明すると、
丁寧に「とりさん、ありがとう、いただきます」と言ってた。
感心。感動。
命をいただいて命をつなぐことへのありがとうの挨拶、
娘の心から出てきた言葉に、心から嬉しかった。

2013/08/09

プラム酵素


旬のプラムで酵素づくり。
太陽の恵みたちと、私のこの手との毎日の共同作業がうれしい。
しゅわしゅわ育ってく生命力にはいつも感動。
もしかしたらつくることのほうが楽しいのかも。

できあがった酵素のきれいな赤色は、眺めてるだけでも癒される。
暑い日に娘とおうちに帰ってきて一番に、
「こうそちょうだい、こうそーー!しゅわしゅわの!」って
ペリエと割っていただくのが、なによりの幸せ。
遊び疲れて火照った身体にじわじわエネルギーをチャージ。
甘酸っぱくて爽やかで、旬の元気がぎゅっと詰まってる。
つくること、眺めること、いただくことすべてから元気をもらえる。
季節ごとの酵素づくりがこれからもたのしみ。
すべての恵みに、ありがとう。









洋なしとプラム。
途中でぶどうも少し加えて。
先に完成した酵素を少しだけ入れたら、なんと3日でできあがり!
しかもびっくりするくらい元気がいい。








2013/08/08

夏トマト