2013/03/11

祈りの灯


震災から2年...
あのとき、祈ることしかできず、みんなに呼びかけたキャンドルナイト。
産後間もない私にとって、なにかを企画することもできず、
無力ながら小さなことでも自分にできることと言ったら、
みんなの祈りをひとつにして、
被災地に、この地球に、波動として漂わせ、愛を伝えられたら...
自宅でも、職場でも、どんな場所ででも同じ時間に祈りましょう、とメッセージしました。
不謹慎だとお叱りを受けたりもし、反省もしました。
そんな中、同じ気持ちでそれを実現してくださった方々がいて、
1年後、2年後と続き、今年で3回目。
Hôtel de Villeのパリ市庁舎前で開催されたキャンドルナイト。
たくさんの方々が祈りの灯をひとつひとつの手で奏で、
小雨に消されそうな灯りを必死で灯し続けました。
小さな祈りが、集まって、繋がり、ひとつになり、大きな愛を生む。
宇宙のリズムの新しい始まりになる新月を迎えた夜。
大きな愛で包みたいものは、ただひとつ。
あのとき、自分の想いを信じて、声に出してよかったと思った。
日本から遠く離れた地から、母を想うように、大好きな日本を想います。

黙祷。
手を合わせ、祈る中、感じること。
温かい手のひら。
流れる生命の音。
脈の動き。ドクドクドクドク。
ただ呼吸をして、身体を感じていられることの、ありがたさ。
なんでもない毎日を、夢のような毎日を、ありがとう。
私に与えられた、この身体と時間を、ますますちゃんと生きていきます。
やがて花が散って春が眠っても、また芽吹いて繰り返す。
終わりのないサイクル。
偉大な自然。その中の一部の私たち。
私がみんながここにいることに、ありがとう。

0 件のコメント:

コメントを投稿