祈り

11月のあの日から

ときどき悪夢を見ることがあって
うなされたり泣いて起きたり
毎日の娘の通園のメトロやバスでは
やっぱり前より警戒してて緊張してて
大きな音がするたびに
パトカー救急車の音に
どきっとして
どこでなにがあるか分からなくて
いつも通りにしつつも
やっぱり怖くてたまらないときもある。

娘が寝静まったあと
やさしく光るもみの木の灯りが
この恐怖心をよしよし撫でてくれるように
そっと見守ってくれる

でも遠く離れた地では
こんなことすらちっぽけなことで
こんなことが当たり前の世界もある

どうか世界中がたくさんの光で包まれますよう
今年のノエルはとくに
祝うというよりは祈る日。