大分から来てくれた友人家族と
義姉家族と3家族で
今年で4回目の宮崎旅行
三股町のしゃくなげの森へ
深い緑に覆われた
透きとおる冷たい川の中
未知の世界をのぞきこむふたり
川の近くの釣り堀で
ヤマメを手づかみで捕まえて
その場で焼いてもらってお昼ごはん
きゃっきゃとはしゃぎながら捕まえた娘
楽しくて一度リリースしてまた捕まえて
さあ、焼いてもらおうってところで
凍った顔で呆然と立ち尽くした
ほっぺ真っ赤にして
涙いっぱい浮かべて
「おさかな、川にかえしたい
かわいそう..ぜったい食べない!」と
バケツの中で弱りはじめる命を
やさしく撫でながら
どうしても網に乗せることができず
5分間くらい考えて考えて
心の準備ができたとき
「このまま死んじゃうなら
おとはのからだの中で生きさせる
おとはのからだになってもらう!」
と震えながら
そっと係の人にバケツを渡した
焼きあがったヤマメに
想いをこめて口づけしてから
「ありがとう」って
ひとくち食べて笑顔
ぱくぱくぜんぶ残さず食べた
いのちをいただき
いのちをつなぐ
生命の環
じりじり照らす空の下
小さなからだで
しっかり感じて考えた
深い深い夏の日の思い出
0 件のコメント:
コメントを投稿