以前書いた、『健康の選択』という記事の続きになりますが。
ある新聞社の記事がやたら多いのも気になります。
確かに、日本でのホメオパシーのあり方はしょうがないのかもしれない。
" 特殊 "なものにとらえられ過ぎてる。
特殊な人(ホメオパス)が、特殊な場所(提携クリニック)で、
特殊な値段(かなり高い)で、特殊な薬(レメディ)を処方する、というイメージ。
それは宗教だと言われても、おかしくない気がする。
日本では、オーガニック食品でさえ、宗教がかったものに見られると聞いて驚きました。
日本ホメオパシー医学協会の由井寅子さんの言葉には、
深く共感する部分が本当にたくさんありますが、私は書籍を愛読させていただいてるだけで、
協会に携わったことがないので、実際の方針についてはよく分かりません。
ヨーロッパでは200年以上の歴史があり、
普通の一般医の先生がホメオパスである場合が多く、
診察料も変わらないし、その上、保険も適用される。
「ホメオパシーと普通の薬、どっちにする?両方?」というかんじ。
薬局でも処方箋なしでレメディが、日本の倍の量を4分の1の値段で買えるし、
ヨガや、ヒーリング療法、ハーブ療法などは、針治療やマッサージと同じように
生活の中に溶け込んで、健康療法として生きています。
こちらの幼稚園や小学校の保健室でも、先生がホメオパシーを渡すことは多いし、
親も当たり前のように知ってるから、問題にはなりません。
風邪をひいて喉が痛いときに、「ネギを巻いときなさい」というのと同じです。
ホメオパスでない医師だって、妊婦や赤ちゃんにはホメオパシーを処方したりもします。
ホメオパシーと普通のアロパシーの鎮痛剤を一緒に出したりもします。
ドイツでは保険から外されたらしいし、イギリスでも検討中らしいですが、
もちろん、効かないこともあります。
ホメオパシーは、約3000種類もあって、精神的なことやトラウマ、病状などによって、
ぴったり当てはまらないと、ヒットしません。漢方薬も同じでしょうか。
現代医学のように、即効性のある強い薬で押さえつけるのではなく、
ゆっくり自分の体と向き合いながら、長い時間をかけて治していくものであり、
その過程も、私は大切だな、と思ったりもしています。
はやく効かないと意味がない薬しか、現代社会では必要とされないのでしょう。
ヨーロッパでは、「おばあちゃんの知恵薬」的な、生まれた時から身近にあるものですが、
日本では、「これさえ信じれば必ず治る」的な、
やはり少し宗教だと捉えられてしまってもおかしくないやり方で、広まっている気がしてきました。
私もこの一件で、こちらと日本とのあり方の大きな違いを感じ、少し考え直しました。
食生活で、私はマクロビオティックの教えにはとても共感していますが、
完全にやっているわけでなく、自分のいいバランスで取り込んでいるだけです。
オーガニック100%な生活も、ほとんど不可能だと思います。
ホメオパシーを初めとした自然療法も、今の生活ではそれだけを使って健康体ですが、
いざという時、特に出産の時は、出来る限り自然出産を希望していますが、どうなるか分かりません。
日本はどうして、なにごとにも、お金の匂いがぷんぷんするんだろう。
ビジネスになりそうな海外の文化だけは取り入れて、それ以外は、叩きつぶす。
確かに、今問題になってるホメオパシーの一番の問題は、
「効かないから」ということに摺り替えられていますが、
本来は「他人を巻き込まない程度にしなさい」ということです。
それは、他人の命がかかっているから。
それは患者本人が決めることであって、人それぞれの健康の選択は、自由であっていいと思います。
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