2013/02/27

春の妖精


マルシェのお花屋さんで、娘が選んだのは、アネモネ。
私も大好きだから嬉しかった。
大きくなったらお花屋さんになるっていつか言うのかな。
私もまだなりたいんだけど..


アネモネがやってきた日に、眠い目を擦ってやっと咲いたヒヤシンス。

おうちの下の梅も次々と咲きはじめた。

でもまだちょっと寒そうなエッフェル塔。

2013/02/23

mussubï


パリで活躍する大先輩、ファッションコーディネーター&ジャーナリストの
石坂紀子さんが、1月にオープンしたおむすび屋さん『mussubï』。
念願かなって、やっとお伺いすることができました。
いつもイラストを描かせていただいている
パリの東日本大震災復興支援団体HOPE AND LOVEの代表でもある紀子さんが、
「日本とフランスを『結ぶ』という意味を込めて」名付けられた『mussubï』という店名。
それだけでもなんだか胸がいっぱいになります。

私がオーダーしたのはVégétalien Spécial
ナチュラル色の紙製のボックスに、3つのおむすびと6種類のお惣菜。
彩りも、バランスも、ぐっとくるかわいさ。
雑穀やドライトマトなどが入ったおむすびたちに、
豆腐とおからのハンバーグ、野菜の味噌炒めや、
素材の味を生かした素朴でひとひねりある美味しいおかずたち。
ベジでないボックスは、生姜焼きや照り焼き、ハンバーグなど、
男性でも嬉しいメニューで、すべて日替わりです。
おむすびというアイデア、コンセプト、店内のデザイン、どれも素敵で、
そしてなにより、笑顔溢れる温かい空気感...
またひとつ、ほっとできる、だいすきな場所が増えました。
いっしょに行った娘も大喜びで「またいきたいね!」と言っています。





mussubï
89 rue d'Hauteville 75010 Paris
01 42 46 31 02
月~金 12:0015:00

2013/02/21

大地の目覚め


7年間いっしょに暮らしたうさぎのイヴがお空へ旅立ってから、はや4年..
家族3人でイヴの眠る森へ。
娘を連れて3回目の命日のお墓参り。
大好きだったりんごとにんじんと、小さな白い花束を持って、
イヴのりんごの木の下に、今年は娘が供えてくれた。
太陽の光が柔らかく暖かく強くなり、大地を包んで、
森の木々たちはぷくぷくと固い枝の中で目を覚まし、
春の精霊に導かれて、水辺の鴨たちも仲良く愛を奏で始めてた。
大地がゆっくり目覚め始め、溢れんばかりのエネルギーに満ちるこんな季節に
毎年この森へ足を運ぶきっかけをくれたイヴちゃんに、本当に感謝。
そしていつもいろんなメッセージを与えてくれる。
命の終わりは命の始まり。
茶色く丸く老いた小さな実たちと、若々しく緑色に芽吹く新しい生命が
同時に生きる風景を見ながら、そんなことをいつもいつも気づかせてくれる。
いっぱいありがとう。
























2013/02/19

なかよし


2歳2ヶ月になった娘。
反抗期が少し落ちついてきて、「どうしてどうして?」が始まった。
雨が降れば「どうして 雨ふるの?」
雨がやめば「どうして やんじゃったの?」
食事のときは「どうして お箸は2本なの?」
先日、なんだかむしゃくしゃしてたみたいで、ぐずってわんわん泣いたあと、
突然泣きやんで「おとは、どうして泣いてるの?」って。
こっちが聞きたいわ!って2人で笑い合った。

今まで点で見えてたことが、線で繋がるのを学んでいく時期。
私が答えて教えるよりも、きっとうんと自分で感じていくことが大事。
そしてお母さんも知らないことがあるってこと、
お母さんもひとりの人間で、完璧ではないということを知っていく。
反抗期が落ちついたと感じるというよりも、実はまだまだ真っただ中で、
2人でいろんなこと乗り越えて、さらにお互いを理解し合い、
思いやれるようになって、ますますいい関係になってきたようなかんじ。

最近は、童謡を丸暗記して、かえ歌にして唄ったり、
日本語とフランス語の両方で10まで数えたり、色もたくさん覚えた。
食事のときはお箸を使い、バナナをナイフで切ったり。
保育園や外出時もおむつはしないで、夜寝る時も少しずつ外れてきた。
おむつの中では用を足したがらず、長い間我慢できるようにもなった。
トイレも自分で。洋服も自分で脱いで着て、今はボタン外しに夢中。
2年の間にできるようになったものすごい成長の数々を想うと、
人間の生きようとするすごいエネルギーを感じて、
私もいろんな自分の可能性を呼び起こせそうな気がしてくる。

半年前の卒乳、おむつ外れの始まりから、
娘が反抗期に入り、私にとってもまた新しい自分を発見する日々。
ブログを綴るときは、母親の視点から、
成長の記録をと温かい言葉を綴ってしまうことが多いけど、
実際は、私自身も娘の成長と比例して、内に眠ってた感情がふつふつ沸き上がり、
怒ったり、怒鳴ったり、噴火したり、泣いたり、謝ったり、
そんなことを2人で繰り返し、成長してる真っ最中。
周りの人には娘は「驚くほど大人しい!」と言われるけど、
それでもヒーヒー言ってる私..
10年ぶりにたばこでも吸いたいと思ったくらい。
妊娠してからずっとマリア様のように穏やかだったのに、
こんな感情が眠っているとは思ってなかった。

言うことをなかなか聞かず、食事の遊び食べや、
着替えや片付けを嫌がったり、地面に寝そべって駄々をこねることもある。
「ここ痛い~」と大げさに甘える時もある。
お手上げ状態になると、一番したくなかった、娘脅し。笑
何度もおばけに電話したし、怖いおじさんに玄関先まで来てもらったり。
アンパンマンが怖いらしく(アニメは観たことがないけど)、
「アンパンマンが助けにくるよ!」と言うと、一瞬でお利口さんになる。笑

なんでも自分でやりたがる娘に困った時は、「おしごと」を与えてあげる。
「お母さんがこれをするから、おとははこっちのおしごとをしてね」と
娘でもできそうなことを与えてあげると、自信満々でやってくれる。
すると満足げに喜んで、せっせとお仕事をこなす。
こんな法則や、他にもいろーんな法則を発見した。

逆に、私が鬼になるスイッチが入りそうなことを察知すると、
「おかあさん、さっき、ごめんね。もうしない。
 おかあさん、だいすき。もうぷんぷんしないね。
 おとは、にこにこするから、おかあさんも、にこにこして!」なんて言ってくれる。
私もそれにハッとして、「お母さんこそ、ごめんね。」って2人で謝り合って抱き合う。
そんな素直に謝れる関係に、感動する。
夫や両親には面と向かって謝れないけど..笑

私が怒る時はだいたい私に時間がない時。うまくいかない時。分かってる。
分かってるんだけど、私のリズムに合わせさせてしまう。
私が怒鳴りちらしても、泣いたりせずにすぐ笑顔になって、
おもちゃのお皿に松ぼっくりを入れて、スプーンと共にどうぞ、してくれる。
またもとの空気に戻してくれる。私よりも、うーんと大きく感じる。
お互いに、お互いのことを観察して考えて、いろんなことを学んできた。

約2年間、ここまで娘と密着して子育てをできてきたのは、なによりも夫の支えのおかげ。
産後は、以前よりもお仕事ができる時間が減り、
ほとんどが家仕事と子育てのみに追われる生活だったけど、
お金では変えられない素晴らしい母子の時間を過ごすことができた。
今年は少し、仲良し親子はお互いに離れて、
自分を自分で育てる時間を増やしていこうと思う。

せっかく夫にきれいに手入れしてもらった髪も、
朝起きたらすぐに束ねてしまうし、本当に自分のことは二の次。
欲しいものも我慢して、娘のものを最優先に考える日々。
子供を授かるとは、自分の身を削って育てていくこと。
フランス人はまた考えが違うのだろうけど、私は日本人。

娘の成長の中で、私もいろんな気づきをもらって、共に成長してる。
本当に反抗期は、母親として試される時間。
娘の自我が育ってきて、それまでずっと "優しく接さなきゃ" 
"母親らしく" がんばってきた新米ママに、私らしさが戻ってきたのかもしれない。
お母さんだって、怒りたいし、泣きたいのだ。
ご飯だって、お父さんのお弁当だって、たまには手抜きしたいのだ。
私の中にある内と外、陽と陰、明と暗、そんなのを認めたら、ちょっとらくになった。
そしたら、体の中から小さい虫がいーーっぱい出ていく夢を見た。
娘のことがますます愛おしくなって、抱っこする時間が増え、もっと仲良しになった。 
そして、娘の就寝後は、自分の時間。
毎晩ちびちびワインを飲みながらお仕事するようになって(笑)、
私は"おかあさんであり、そして "わたしだということを再確認する今日この頃。

娘が切って並べたバナナ。

2013/02/16

St-Valentin♡


今年のバレンタインは、
クリームチーズとチョコのマーブルブラウニー。くるみ入り。

ある日、娘のGarderie(一時保育)の帰り道、
いつものように「Gouter(おやつ)なに食べたの?」と聞くと、
「しょこら~♡」と、にこにこしながら答えた。
「しょ..しょこら?」
今までチョコレートを与えたことも、教えたこともないし、
先生にもチョコだけはあげないでとお願いしてたのに。
後日も「しょこらのおみず のんだ~」と素直にご報告。(ココア?)
ううう、私の知らないところで知ってしまったチョコレート。

バレンタインの前夜、夫へのブラウニー準備で板チョコを刻んでたら、
「これ、しょこらだよ~!」って。
板チョコなんて見せたことなかったのに!

そんな娘に、マクロビレシピでココアケーキを初めて焼いてあげたら、
ものすごーく嬉しそうに、もぐもぐ頬張ってた。
お砂糖は使わずアガベシロップと、バナナも入れて。

私は小さい頃、たぶん同じくらいの歳のとき、
はじめてチョコを食べて、吐き出したと母が言ってた。
そんな私も今ではチョコ中毒。
まだまだ娘には、こってり甘い濃厚チョコはもう少し待ってもらうけど、
いつか親子でおいしいチョコレートケーキを食べに行く日も、密かに夢見て♡


2013/02/13

春の足音


立春が過ぎ、旧正月を迎え、アパートの下の梅の木に最初の一輪が咲きました。
街を歩けば、植物たちも少しずつむくむくと芽吹きだして、
寒さの中でも自然の力は鈍らず、生命の力強さを感じます。

新月の前に、珍しく夫が発熱して寝込み、
娘も原因不明のひどい蕁麻疹になり、最後に発熱して解毒し、
生まれ変わったかのように元気になって、我が家も春一番の浄化をしました。
私たちの体も自然の一部であり、
まだまだ寒い気候の中でも自然のサイクルを感じ取って生きてる。
太陽の変化を感じたり、芽吹く木々からメッセージを受け取ったり。
私は毎年この時期になると肌荒れや吹き出ものができ、
冬の間に溜め込んだ毒素を、活発になってきた太陽に溶かしてもらうように、
じわじわと体内からお疲れさまのデトックス。
きれいな体になって、一番好きな季節を迎えます。

2013/02/10

QUINTESSENCE


香りのコーディネーターValentine Pozzo Borogoが手がける
フランスのフレグランス・ブランド『QUINTESSENCE』との
バレンタイン限定キャンドルのデザインをさせていただきました。


ブティックでは、アロマキャンドルはもちろん、
ルーム用・クローゼット用のフレグランスや石鹸、
そして、世界でひとつのオーダーメイドの香水も作っていただけるそうです。

世界最大級の香料メーカーGivaudanの創立者の子孫であるValentine
香りの魔法を使う彼女の言葉さえも、
記憶の中の香りを呼び起こしてくれるような感覚になります。

「香りはイマジネーションを刺激し、
 心の奥深くに眠っていた記憶を掘り起こします。
 時にはとてもシンプルな香りのコンビネーションが
 私たちを遥か遠く離れた場所や遠い過去の記憶へといざないます。
 香りとは、休息であり、安らぎであり、夢のようなもの。」

Quintessence
Boutique/Showroom
38 rue de l'Universaité 75007 Paris 
01 42 84 32 05

2013/02/09

革命


4ヶ月間、娘が泣いて通ったHalte Garderie(一時保育園)、
今年に入って突然楽しんで行くようになった。
「おかあさん、ばいばーい! おとは、なかないよ。
 おしごと、がんばってね、あとぅたらー!(À tout à l'heure)
こんなことを言ってくれる日が来るなんて。
フランス語にも慣れて少しずつ話すようになって、
私の知らない童謡を覚えてきたり、お友達の名前を言ったり、10まで数えたり、
今のブームは、「こもちゅたぺる? じゅまぺる おとあ~」
(Comment tu t'appelle? Je m'appelle Otoha!)

「わかった?」って聞くと「うん」
T'a compris?」って聞くと「ウイ」って
返事もちゃんと自然に使い分けてる。

言葉の発達がずいぶん早く、日本語ではもう普通に会話ができるけど、
フランス語にはなかなか慣れず、保育園では毎日泣いてる子で有名だった。
初めは私の時間確保のために入園を決めたのだけど、
フランス語社会に馴染めるようにと目的が変わっていた。
園に行くたびに「こわいこわい」と泣きわく日々。
いつも「怖くないから!みんな優しいから大丈夫!」となだめていたのを
ある日、「怖いの、そうなの、おとははギャルドリーが怖いのね。」と
娘の意見を取り入れて話してあげるように変えたら、
お母さん、やっと分かってくれたのね!と言わんばかりな顔をして、
それから少しずつ「こわい」を言わなくなった。
そして2週間の冬休みの間、みっちり私にくっついて共に過ごした娘は、
新学期が始まる前夜、布団の中で、はじめて、
「あした、ぎゃーどり(Garderie)、いく。
 みんなといっしょにおうたして、グテ(Gouter/おやつ)したら、
 おかあさん、かえってくるから。おとは、なかないよ。にこにこする!」
と突然言いだして、びっくりした。感動して泣いた。

4ヶ月間、毎日「いかない、こわい、おうちがいい」と泣いてた娘。
そしてその翌日から、先生も驚くくらい泣かずにすすんで行くようになった。
娘が泣き顔から笑顔に変わってから、
いつもちょっとしかめっ面だった先生は、みるみる笑顔になって、
心配してくれた園児のお母さんや、まわりの人たちもみんな笑顔になった。
1週間くらい経ったある日、
また突然、保育園でお昼寝すると言いだし、すんなりできるようになった。
そして翌週は、保育園でおむつも外れ、自分で先生にトイレと伝えれるようになった。
がんばってるその分、夜泣きをしたり、甘えてきたり、
生まれて初めて指しゃぶりみたいなことも少しするようにもなったけど、
うまくバランスとってるのがよく分かる。

娘にとって、まさに大革命。
私と離れて遊ぶこと、みんなとお昼寝すること、おむつをとってトイレですること、
ぜーんぶ、娘自身で決めたこと。
この先どうなるかとかなり悩んだけど、待っててよかった。
自分で決めて、自信に繋がるまで、待っててあげれてよかった。
本当に、子供のパワーはすごい。輝いてる。
きっと、自分で決めて変えた世界って、
今までとまったく違って、新しくて嬉しくて、きっともっとキラキラしてる。
諦めとか不安とか心配とか、そんな距離のある感情がまったくない。
今そこにある、自分で決めた道をただ進むだけ。
私は小さな娘にそんなパワーをいっぱいもらった。
ありがとう!小さな革命者さん。

2013/02/06

エプロン


娘とのふたりランチ。
白花豆とキノア入り野菜スープ。
お豆や穀物は、そのまま土に埋めると芽が生えてくるもの。
それを丸ごといただくと心が体が、同じようにお空に向かって
ぐんぐん元気になるんだよって、そんなこと話しながらの食卓。

最近、私は食事の準備の時に、ちゃんとエプロンをするようになった。
小さい頃の、母のエプロンをふと思い出したから..
抱っこしてくれるときのエプロンの感触、
母の膝あたりに顔を埋めた時のエプロンの匂い、
濡れたほっぺを包んでくれるエプロンの優しさ、
そんなのがふと蘇ってきて。

エプロンすると、ちょっとだけ、もっと「おかあさんらしく」なれる。
抱きしめたくなる。
お料理する時の気持ちがこもる。
娘にも、大きくなって、ふと、思い出してくれたらいいな、と思って。

節分


豆撒き。

恵方巻き。(切っちゃった)

はじめて炒った銀杏。

銀杏入りパスタ。