2013/02/09

革命


4ヶ月間、娘が泣いて通ったHalte Garderie(一時保育園)、
今年に入って突然楽しんで行くようになった。
「おかあさん、ばいばーい! おとは、なかないよ。
 おしごと、がんばってね、あとぅたらー!(À tout à l'heure)
こんなことを言ってくれる日が来るなんて。
フランス語にも慣れて少しずつ話すようになって、
私の知らない童謡を覚えてきたり、お友達の名前を言ったり、10まで数えたり、
今のブームは、「こもちゅたぺる? じゅまぺる おとあ~」
(Comment tu t'appelle? Je m'appelle Otoha!)

「わかった?」って聞くと「うん」
T'a compris?」って聞くと「ウイ」って
返事もちゃんと自然に使い分けてる。

言葉の発達がずいぶん早く、日本語ではもう普通に会話ができるけど、
フランス語にはなかなか慣れず、保育園では毎日泣いてる子で有名だった。
初めは私の時間確保のために入園を決めたのだけど、
フランス語社会に馴染めるようにと目的が変わっていた。
園に行くたびに「こわいこわい」と泣きわく日々。
いつも「怖くないから!みんな優しいから大丈夫!」となだめていたのを
ある日、「怖いの、そうなの、おとははギャルドリーが怖いのね。」と
娘の意見を取り入れて話してあげるように変えたら、
お母さん、やっと分かってくれたのね!と言わんばかりな顔をして、
それから少しずつ「こわい」を言わなくなった。
そして2週間の冬休みの間、みっちり私にくっついて共に過ごした娘は、
新学期が始まる前夜、布団の中で、はじめて、
「あした、ぎゃーどり(Garderie)、いく。
 みんなといっしょにおうたして、グテ(Gouter/おやつ)したら、
 おかあさん、かえってくるから。おとは、なかないよ。にこにこする!」
と突然言いだして、びっくりした。感動して泣いた。

4ヶ月間、毎日「いかない、こわい、おうちがいい」と泣いてた娘。
そしてその翌日から、先生も驚くくらい泣かずにすすんで行くようになった。
娘が泣き顔から笑顔に変わってから、
いつもちょっとしかめっ面だった先生は、みるみる笑顔になって、
心配してくれた園児のお母さんや、まわりの人たちもみんな笑顔になった。
1週間くらい経ったある日、
また突然、保育園でお昼寝すると言いだし、すんなりできるようになった。
そして翌週は、保育園でおむつも外れ、自分で先生にトイレと伝えれるようになった。
がんばってるその分、夜泣きをしたり、甘えてきたり、
生まれて初めて指しゃぶりみたいなことも少しするようにもなったけど、
うまくバランスとってるのがよく分かる。

娘にとって、まさに大革命。
私と離れて遊ぶこと、みんなとお昼寝すること、おむつをとってトイレですること、
ぜーんぶ、娘自身で決めたこと。
この先どうなるかとかなり悩んだけど、待っててよかった。
自分で決めて、自信に繋がるまで、待っててあげれてよかった。
本当に、子供のパワーはすごい。輝いてる。
きっと、自分で決めて変えた世界って、
今までとまったく違って、新しくて嬉しくて、きっともっとキラキラしてる。
諦めとか不安とか心配とか、そんな距離のある感情がまったくない。
今そこにある、自分で決めた道をただ進むだけ。
私は小さな娘にそんなパワーをいっぱいもらった。
ありがとう!小さな革命者さん。

2 件のコメント:

  1. こんにちは!!
    なんだか今回のはまた、一段と胸が一杯に…
    私も春から娘を保育園に預けて仕事復帰です。
    不安や心配で押し潰されそうだったけど、ゆいさんとおとはちゃんに教えてもらいました~☆
    私も小さな革命児の力を信じて待っててあげなくちゃ!
    『ある日、突然!』を何度も繰り返しながらここまで来たんですもんね!
    不安が楽しみに変わりました!
    ありがとーーーー(*^^*)

    返信削除
    返信
    1. ふきさま
      わ〜 春から保育園なんですね。
      本当、最初はそわそわして、私のほうが何度も振り返って手を振っていました。
      早くお迎えに行って、こっそり教室を覗いたり..
      なかなか子離れできなかったのは私のほうでした。
      「子供はすぐ慣れるよ〜」というまわりの人の言葉を4ヶ月も疑っていましたが、笑
      ゆっくりだけどフランス語の環境と先生との信頼関係もしっかりできてきて、ほっっとしています。
      子供のパワーはすごいです!

      削除