
にんじん葉がわさわさとおうちにやってきたら。
にんじん葉入りの切り干し大根。
にんじん葉チャーハン。
にんじん葉ごま油炒め。
今夏のパリの寒い日に、豆乳スープと焼き鯖に添えて。
にんじん葉入りきんぴら。
にんじん葉入りの白和え。

新月の日、娘が卒乳しました。
正確には断乳というのかもしれないけど、ほとんど卒乳に近い流れで、
数ヶ月前から、自然に娘が自分でさよならする意思を育てつつ、
泣くこともなく、笑顔でお別れできたので、卒業という意味での、卒乳。
生まれてから19ヶ月間、一度も粉ミルクを飲まずに完全母乳してきたので、
実は娘よりも、寂しくてわんわん泣いてしまったのは私のほう。
娘は何度も「おっぱい、バイバイ!」と強くなった姿見せてくれたのに。
私にとっては、出産と同じくらい意味のあるものになった。
私のお腹から離れ、乳房からも離れていく。素晴らしい儀式。
今まで私の母乳を必要としてくれていたこと、
女として生まれて、乳房を授かり、小さな命を繋いでこれたこと、
心からの喜び、全身で嬉しくて、全てが愛おしくて、目頭が熱い日々が続いた。
新月の前日、卒乳のことをしっかりとお話した日の夜、
生まれて初めて娘が自ら授乳を拒否した。
何度も私の胸に手を振り、「バイバイ」と言う姿を見て、私も急に実感が湧いて泣いた。
娘はもうこんなに心の準備ができてるのに、実は私自身ができてなかったことに気づいた。
卒乳を決めてから、正直もやもやした気持ちが晴れなかったのは、
本当は娘が卒乳できるかの心配ではなくて、私自身のことだった。
外出時の授乳に困ってしまったり、夜中のおしゃぶり代わりの授乳にもへとへとになって、
正直、早く卒乳してくれないかな、なんて思ったりもしてた。
でも、いざお別れする時がくると、
授乳の時の娘の表情がかわいくて大好きだったこと、
その時間がとっても幸せだったこと、
あの場所、あの時間、あの空間があたり前になりすぎて気づいてなかった、
とっても愛おしい至福のときが、もうさよならだと思うと、
少し後悔して、寂しくて寂しくて、涙がぼろぼろ出た。
私が泣く姿を見て驚き、頭をよしよししてくれたり、
笑顔で「かあちゃん、ち。かあちゃん、ち。(好き)」と言ってくれて、
娘がこんなにも優しく成長してくれた姿に感動して、また泣いた。
生まれたばかりの時、私の母乳が生きるためのすべてだった娘が、
やがて歩き出し、言葉を発すようになって、授乳中に「おいしー」と言いながら、
私の腕の中でこんなにも、すくすく元気に大きくなってくれて、胸がいっぱいになった。
たぶんあんなに感情が高ぶって泣いたのは、出産の時以来。
私と娘の絆を温かく確認した時間。
弱虫で甘えん坊なのは、私のほうだったね。
いつも私を強くしてくれて、ありがとう。
もっとうんと強い「かあちゃん」になるから。
この夜は、私にとって忘れることのない、愛に溢れた素晴らしい夜だった。
新月当日の朝、最後の授乳を終え、
「もうこれでお別れね、バイバイ、ありがとうね。」とさよならしたあと、
不思議なことに、突然、娘が自分の名前『響花(おとは)』と言えるようになった。
自分を指差して、「おとあ!」って。始めからフランス語発音だけど。
娘が私からまた少し離れて、自分という世界を認識してく新しいスタート。
卒乳後、珍しく私はイライラの渦の中にいた。
それがホルモンの変化のせいだと気づいて気持ちがらくになった。
授乳という行為は、親子の心を落ちつかせあう作用がある。
それを手放した私たち、きっともうその必要がないということ。
ふたりでひとつ、ではなく、ふたりはふたり。
今回こんなにいろんな感情を体験したことで、とても温かい大きな気づきを受け取った。
子育ては親育て、と言うけど、実は逆で、
親が育たなければ、子は育たない気がする。
いつもお月さまと一緒に成長する私たち。
娘がはじめての卒業をしたこの日、お月さまもゼロになってスタートする。
宇宙の流れに乗って、その居心地のよい波に揺られて、新しい出発にぴったりの日。
小さな命、大きな生命力。
みんなたくましく生きてる。
娘と私、手を繋いで、ちょっと大人になったふたり、
どうぞお月さま、これからも見守り続けてください。



パリの東日本大震災復興支援団体「Hope and Love」が
8月4日(土)に東京・丸の内でチャリティイベントを開催します。
今回もフライヤーのイラストを描かせていただきました。
パリからは辻仁成さん、中村江里子さん、雨宮塔子さんのゲスト出演、
有名スタイリストや芸能人によるフリーマーケット、
ヘアーメイク、ネイル、マッサージのスペシャリストによる施術、
夜はDJのNIGOさん、田中知之さん(FPM)、他にもいろいろな企画やライブなどもあります。
集まった収益金は全額、大震災被災地支援団体への寄付になります。
たくさんの方にご来場いただき、東北への大きな愛となって届けられますように。
HOPE AND LOVE from PARIS ~東北とパリをつなぐやさしい時間~
8月4日(土)11:00~21:00
東京・丸の内ハウス
千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル7F
ゲスト:
陸前高田・久保田副市長、辻仁成、中村江里子、雨宮塔子、MEGUMI、霧島れいか、
akko(My Little Lover)、平山あや、西條剛央(ふんばろう東日本支援プロジェクト)
参加アーティスト:
高橋ミカ、中野明海、山本浩未、濱田マサル、早坂和子、松原ナオ、TOMOHIRO、渡邊季穂、
篠あゆみ(写真家)、川端淳子(写真家)、トム・ワトソン(写真家)、他
DJ&LIVE:
NIGO®(DJ)、田中知之 FPM(DJ)、栗コーダーカルテット、他
フリーマーケット出品者:
安野ともこ、モリヤス、望月唯、島津由行、熊谷孝志、RIKACO、中村江里子、雨宮塔子
支援先:
ふんばろう東日本ミシンでお仕事プロジェクト・学習支援プロジェクト、桜ライン311、message3.11、HRH
詳細はこちら→ http://hopeandlove.jimbo.com/


噂に聞いていて、ずーっと行ってみたかったレストラン「Vivant」。
飾り気のないガラス張りの扉を入ると、
その昔、小鳥屋さんだったという、鳥の絵が描かれた美しい壁の内装。
「Racines」を手がけたオーナーPierre Jancouさんの自然派ワインで有名なこのお店。
両腕のたくましい入れ墨から、こだわりワインへの自信を感じます。
農薬はもちろん、酸化防止剤を使わず、出来る限り自然に近い製法で作られる
Bioワイン以上にオーガニックな自然派ワインに合った
できるだけオーガニックを使った食材たちの質、味、彩りが生きたお料理。
食材やお料理の専門的な知識は全然ない私だけど、
いただく時の喜びは、きっと誰もが同じ。
おいしい!ありがとう!そして笑顔の連鎖。
そして、8月下旬よりお店の近くに新しい店舗をオープンし、
ビストロからガストロノミーになって生まれ変わるそう。
偶然にも友人の彼(日本人)がシェフをするそうで、なんと素敵なお知らせ。
また伺う楽しみができて嬉しいし、今後の展開がますます楽しみです。
Vivant
43 rue des petites ecuries 75010 Paris
01 42 46 42 55
定休日:土曜、日曜


