2009/07/10

ルナの命日

7月10日は、5年前に天国へ行ったルナちゃんの命日。
9年半前、私がパリに来てすぐに出会った、大親友のうさちゃんでした。

彼女は、3歳半くらいの頃、神経の病気で てんかんを起こすようになり、
両目を失明し、全身麻痺になり、寝たきりになりました。
病状を見てくれた獣医さんに「もって1ヶ月。この子の幸せを考えて、安楽死させた方がいい」
と言われ、私は 獣医さんに連れて行かなくなり、
それから 毎日の介護と祈りをかかさず 付きっきりで彼女のそばにいました。
そして ルナは、それから9ヶ月も生きてくれました。

医師の診断なんて。結果はひとつじゃない。その頃から感じていました。
ルナは、薬の投与をやめてから、少しずつ手に力が入ったり、足を動かして回れるようになったり、
食欲だけは 亡くなる日まで ちゃんとあって、元気な便もしてくれました。
寝たきりになってからは、赤ちゃん用のおむつを二つに切って おしりに敷いてやり、
汚れたら 毎日シャワーで洗ってあげました。
ご飯も自分で食べれないので、口まで持ってってあげたり、軟便が出たら食べさせてあげました。
(うさぎは自分の軟便を食べるんです)
そんな9ヶ月間、すごく幸せでした。

ルナに嫌われ、いつも追いかけ回られて傷だらけだったイヴは、
ルナが病気になってから、いつも 寝たきりの彼女の耳のあかを舐めてあげていました。
一緒のベッドで仲良く寝てたり、元気だった頃には考えられない光景で、びっくりでした。

いつものように ルナにシャワーしてあげて、ドライヤーで乾かした後、
ご褒美のおやつをあげようとしたら、
その頃は完璧に動かせなくなっていたルナの手足が 一生懸命 どこかに行くかのように動き、
目に涙をいっぱい溜めて まるで「ありがとう」と言ってるかのように口をパクパク動かして、
彼女は そのまま天国に行ってしまいました。
体をきれいにしてもらって、準備満タンで、「行ってくるね」って。

悲しいというより、楽になってよかったね、と ほっとして泣きました。
感謝の気持ちで 泣いたのは、あの時が初めてだったかもしれません。

あれから 5年。
今でも ルナの毛並み、触感、におい、手を舐めてくれるかんじ、鮮明に覚えてます。
ルナのおかげで 無知だった私は お世話するということ、いのちの大切さ、祈り、
たくさんたくさん学びました。
そのあと出会う いろんな出来事のために。

イヴを埋葬したとき、火葬していたルナも 一緒に りんごの木の下に埋めました。

ルナちゃん、かわいくて愛おしいたくさんの思い出を ありがとう。
今頃は イヴと仲良く 遊んでるかな。

今日は、ルナが病気だった時からずっと行ってる教会へ お祈りをしに行きます。


ルナがおうちに初めて来た日。

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