先日、久石譲さんのチャリティーコンサートに行ってきました。
パリで、まさか、あの曲たちを、オーケストラの生演奏で、聴けると思わなかった。
本当〜に、素晴らしかった...
開演ギリギリに到着して、やはりのんきなフランス人がぞろぞろ集まる中、
日本式に開演時間きっかりにコンサートはスタート。
まだみんな席に着いてないのに早すぎない?と思ったけど、ここはパリコレじゃない。
階段で順番を待ってる間に、とうとうナウシカの曲が流れ始めた。
よく知ってる。懐かしい音。本能的に涙が出てきた。
私が小さい頃から、よく聴いた曲。
小さいテレビでベータのビデオで見てた、ちょっぴり怖かった、映画の曲。
母の車のカセットテープから流れてた曲。
友達同士でスカートを肩から羽織ってマントにして、
「ユパさま!」とふざけて遊んでた頃の、幼い私が、どんどん蘇って来た。
数十年後に、パリで、まさか聴けるなんて。
もののけ姫や千と千尋、北野武監督の映画の曲など盛りだくさんの演奏。
そして私が一番好きな、ハウルの動く城の「人生のメリーゴーラウンド」。
一人で3回も映画館に観に行ったハウル。妊娠中も何度も繰り返し聴いてた曲。
何度聴いても、心をぎゅうっと掴まれて、苦しくなる音色。
そしてアンコールに流れた、もののけ姫の最後の曲...
映画のラストシーンの、荒れ果てた大地に緑がぶわぁ〜っと広がっていく、あのシーンと共に。
私は、東日本大震災のあと、何度も何度もこのシーンを想像して、日本を祈った。
今回の震災も、この映画と重なる部分が多すぎて、だからきっとラストシーンも同じになると信じてる。
みんながそれを願ってひとつになった気がした。感動した。
震災の被災地の映像も流れた。
久石さんのピアノ演奏は、ひとつの鍵盤を叩く数秒の中に、ものすごい物語を秘めてる。
こんなに感動したコンサートって、今までになかった。
ピアノと指揮を行ったり来たりしてこなす姿も素晴らしかった。
フランス人のオーケストラで、フランス人の合唱団なのに、
久石さんの指揮は、魔法のステッキのように、一振りで国境を越えた彼の音楽の世界になってた。
英語で歌われるトトロも、ポニョも、ナウシカも、すごくよかった。
世界がひとつになった気がした。
久しぶりに聴いたオーケストラだったせいか、
音楽の波動って、心の底からぶるぶる何かを振るわせて、言葉では現せない強い振動が起こってた。
会場中が、みんな笑顔で、みんな愛でいっぱいになっていた。
温かい愛の波動でふわり包まれて、被災地に、世界中に、この魔法が伝わっていきますように。
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