2010/12/02

石鹸の実


だいぶ前に、Aiちゃん夫妻からいただいた、オーガニックの"Noix de Lavage"という天然の洗剤。
赤ちゃんの肌着や布おむつ、タオルの準備のお洗濯にちょうどいい!と思って、使ってます。
インドやヒマラヤなどで、昔から石鹸代わりに使われているもので、
果皮を水に浸すと、洗剤成分サポニンが出てくるというもの。
"ソープナッツ"と呼ばれていて、日本語では"ムクロジ"にあたるそうです。

果皮の部分を乾燥させたものを、たった4〜6個を小袋に入れて、
洗濯物と一緒に40℃以上のお水で洗います。柔軟剤は必要なし!
最初は半信半疑だったけど、高温で洗えば洗うほど、
果皮から石鹸の泡が、みるみるムクムク出てきて、汚れはちゃんと落ちるし、
柔軟剤なくても、しっとり柔らかく洗い上がります。
強力なシミなどは落ちにくいので、白いもののお洗濯には、別売りの塩を入れます。
あと、もちろん無臭なので、私は好きなアロマオイルを数滴、袋に垂らして洗濯してます。

しかも、40℃での洗濯なら2度使えて、使い終わったくるみは、10分ほど鍋で煮ると、
人間の体や動物のシャンプーなどに使える石鹸水になり、
何にでも使えるお掃除用の洗剤や、食器洗いにもなって、とにかく経済的。
これから毎日布おむつを洗濯する生活が始まるので、嬉しい限り。
そして、口に入れても安全な洗剤にもなるのです。
1kgで10€くらいから売ってて、例えば4人家族で、6〜8ヶ月は使えるそう。
使い終わった実の皮を、土に埋めれば、自然に還っていくので、ゴミにもなりません。
エコロジーかつエコノミー。

先日、日本の友人チカちゃんから贈られてきた、感無量のプレゼント、
メイドインアースのオーガニックコットンの布おむつ。と、心に響いた彼女の言葉。
「本物の感触を生まれてすぐに得られるというのは大切なことなので、
 長い目で見れば決して高くないと思いました。
 時間をかけて育てられ、紡がれて作られた布を、
 未来の赤ちゃんに触れさせるのは、私ができる未来への投資です」

自然から授かった生まれたてのからだを、
柔らかな大地の温もりで包んであげようと思います。
本当にどうもありがとう。

そして、自然の恵みで、それを洗ってあげる。
お肌にもやさしいし、なにより環境にもやさしい。
敏感な赤ちゃんのお肌に、自然のやさしさが伝わりますように。

2 件のコメント:

  1. ブログで綴ってくださり、ありがとうございます。
    ちょうど先週のこと、実家でムクロジの話をしていました。
    漢字では“無患子”と書き、子が患うことの無い、という意味だそうです。
    今の唯衣さんにぴったり。

    返信削除
  2. チカちゃん
    本当に感激でした。
    無患子...本当だね!
    海外名では、ただの石鹸という意味しか持たないのに、
    日本名にはちゃんと意味がある。
    そんな想いを込めて、無患子で洗い、
    もしかしたら二人目、三人目まで(?)長く大切に使わせていただきます。
    本当にありがとう。

    返信削除