2009/11/24

わたしのふるさと

今年は実らなかった実家の柿の木。

私の育った愛知県一宮市。
高校を出て、パリに渡って10年。
携帯番号が変わったりで、今まで、同級生や友達に連絡をとらなかった。
今年はなぜか、ふいに会わなきゃって思って、
連絡先が分からないから、自転車で ウル覚えの幼馴染みや同級生の家をまわった。
まるで 電話もメールもない時代みたい。
自転車こいで、勇気を出して 玄関口でピンポーン。

10年や、それ以上経つのに、ご家族の方はみんな 覚えててくれて、
突然で 本人はいないのに、お茶をいれてくれたり、みかんを持たせてくれたり、
じんわり温かい人たちばかりで、10年前の記憶が ふと昨日のことみたいに
あたまの中 タイムマシーンフル回転で 昔の私に逆戻りした。

小学校から親友だった友達は、久しぶりの再会に、夜も眠れないで、会うと 泣いてくれた。
私のことを名字しか覚えてなかった男友達は、私の新しい名字もきっとまた忘れて、
永遠に 脇田 と呼ぶんだろうな。
高校時代の仲良し一人に連絡したら、一緒におバカしてた仲間が次々に集ってきてくれた。

友達って あったかい。
どっか とんがってた自分に さよならしたら、みんな にこにこして集まってきてくれる。
みんな昔より うんと、いい顔になってる。
みんなそれぞれ 結婚してたり子供がいたり、お互い知らない生活してるけど、
思い出は みんな一緒。
昔の写真見て げらげら笑って。
それって 本当に大切な 愛おしい宝物だと思った。
今から作れるものじゃない。
自然に 必然に、私に必要だった 人たち。
みんな 友達で ありがとう。

この歳になって 初めて 育った場所の大切さ、時間かかったけど、心から 分かった。
毎年帰ってたのに、今回 やっと、"ふるさと"って地に降り立ったかんじ。
はじめて "ふるさと"という呼び名で感じる。
"ふるさと"って 土地のことじゃなくて 思い出のことだったんだ。

心のろうそくに またひとつ明かりが灯ったよ。あったかい。
ありがとう。


パリに帰る日の朝。
中部国際空港から見た、いってらっしゃいの朝日。

4 件のコメント:

  1. おかえりゆいちゃん。
    10年ぶりに会ったとは思えなかったよ。
    ゆいの声聞いたらホッとした。
    ゆいに会えたら涙が出た。
    何か安心した。
    素直に嬉しかったよ。10年前の感じ。懐かしかった。
    想像してたよりもずっと素敵なゆいちゃんだった。
    何かまだ近くに居るみたい。
    ゆいのブログたのしみにしてるね。ゆいちゃん大好きだよ~!
    こんな気持ちも何か懐かしくて良い。

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  2. かおちゃーん
    本当に会えてよかった。
    あのとき、胸いっぱいで、全然ごはん食べてなかったよね。笑
    それもまた 私たちらしくて いいね。
    ありがとう。
    ずっと仲良しで いよおね。
    ラヴ♡

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  3. お帰りなさい。
    日本での記事や、こちらに戻られてからの記事を読んでいて
    Yuiちゃんが、また以前にもまして深ーい愛情であふれているように感じました。
    Yuiちゃんにとっての"ふるさと"。またYuiちゃんがあたたかくなる。
    勇気を出して行動して良かったですね。
    これからのYuiちゃんも楽しみにしています。
    クリスマスのアドベント塗り絵、置いてあるお店にいって
    ゲットしてきます!(写真からでも可愛さが伝わってくる。)
    ぐっと冷え込んできましたが、お体に気をつけてください。
    応援しています!

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  4. akaruisoraさん
    お久しぶりです!
    本当に、素晴らしすぎる旅でした。
    なんか 心のどっか、ぽかんって寂しかった場所が、
    じんわりあたたかくなる出来事がいっぱいで、
    とても意味のある里帰りでした。

    クリスマスぬりえ、BONTONでは もう完売らしいので、
    他のお店に行ってみてください!
    でもBONTONは相当かわいいので、覗いてもらいたい気持ちもあります..♡

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