2011/07/14

ふたりの弟


私には二人の弟がいます。
私よリ6つ年下の実弟と、主人の6つ年下の義弟。
そして二人は誕生日が1日違いで、共にミュージシャン。
ヴァイオリニストではなく"ヴァイオリン弾き"という実弟と、パーカッショニストの義弟。
奏でるジャンルは全然違うけど、演奏する喜びと、
それで人を楽しませることができる温かいハートの持ち主。舞台の上のマジシャン。

実は私も幼少時代からピアノとヴァイオリンを習っていて、一度は音楽の道を目指したほどでした。
何年か遅れで私に続いてヴァイオリンを初めた弟は、
みるみる上達して私を追い越し、自分なりの音色を身につけていきました。
私が買ってもらった若いヴァイオリンは、弟の手に渡って、立派に成長しました。
しっかり弾き込んでくれたおかげで、当時の声とは比べものにならないくらいの音色で歌ってる。
いつだったか、弟の演奏を、娘と聴いていて、はっとしたこと。
私がパリに渡った時、まだ中学生だった彼は、
私の置いていったヴァイオリンと共に、気づけばすっかり大人になっていたのでした。
聴いてる人をふわっと包み込んで安心させて、愉快な気分にしてくれる。
音に秘められた何か深ーいもの、まだまだ中に財宝が眠ってるようなドキドキ感。
どんどん洗練されて、ますます色っぽい音色を奏でていく彼の姿は、
弟というよりも、ひとりの人間として見せてもらいたいと思うようになりました。

義弟もまた、弟らしい顔とステージの上の顔の二つを持った魅力的な人。
ふざけあってる時のおもいっきり無邪気な笑顔と、
音楽に打ち込むときの真剣なまなざしは、どきっとするほど違って、
彼の刻むリズムからは、彼のやさしさが、温かい人柄が、伝わってきます。
太陽の光のかけらのような、元気をくれるひと。

二人とも、音楽という手段を選んだこと。
音を楽しみ、音で楽しませてくれる、彼らの役割。
そんな彼らを見ていると本当に、楽しそう!これぞ音楽。
心から滲みでてくるものが、音の波動に乗って、まわりを彼ら色に染めていく。
これからもたくさんの人の心に、音の楽しさ、奏でていって欲しいと思います。

ふたりの弟、お誕生日、おめでとう。


Hikaru WAKITA (ヴァイオリン)
族音楽から昭和歌謡まで古今東西の音楽を演奏。
主に関西を中心にライブ活動。

HIromi TANIGUCHI (パーカッション)
個人活動の他、サンバチームMaquina do ritmoのリーダーも努める。
主に宮崎を中心にライブ活動。

4 件のコメント:

  1. 楽器の音、めちゃめちゃ変わってるよ。心地よく鳴るバイオリンに育ってます。
    生で聴いてほしいな。
    フランスにライブしにいくのを待っててくださいな。

    弟より

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  2. ひーくん!
    コメント返しありがとう!
    本当、見違えるほど美しい娘に育ったよ。
    是非フランスでライブできたらいいのに。
    そして、ひろくんといつか共演してもらいたいなぁ、ジャンルの枠を超えて。

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  3. 輝君お誕生日おめでとう!!
    そしてYuiちゃんありがとう!!
    こうしてBlogで読んでて共通してる事がいっぱいでビックリ☆
    これはもう共演するしかないでしょう!!w

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  4. ひろくん
    わ〜 弟たちからコメントいただけて感激☆
    輝もひろくんのブログ見ても、今年はなんだかいっそう記念に残るお誕生日だったみたいだね。
    二人ともケーキでお祝いしてもらっちゃって。
    おめでとう!
    共演してくれる日を心から楽しみにしてる〜!

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