2014/03/13

3.11 Candle Night


震災から3年...
あのとき、祈ることしかできず、みんなに呼びかけたキャンドルナイト。
産後間もない私にとって、なにかを企画することもできず、
無力ながら小さなことでも自分にできることと言ったら、
みんなの祈りをひとつに合わせ、被災地に、日本に、
この地球に、波動として漂わせ、愛を伝えられたら...
自宅でも、職場でも、どんな場所でも同じ時間に祈りましょう、と。
不謹慎だとお叱りを受けたりもし、反省もしました。
そんな中、同じ気持ちでそれを実現してくださった方々がいて、
1年、2年と続き、今年で3年目の、4回目。
Hôtel de Ville(パリ市庁舎)前で開催されたキャンドルナイト。
たくさんの方々が祈りの灯をひとつひとつの手で奏で、
ゆらゆらと暖かい魂のような炎は、ひとりひとりの心の中にも灯されました。
こどもたちも、灯のそばに座り込んでじっと揺れる祈りの結晶を見つめ、
そこにいるすべての人が、温かくやさしい表情をしていました。
小さな祈りは、集まって、繋がり、ひとつになり、大きな愛を生む。
大きな愛で包みたいものは、ただひとつ。
あのとき、自分の想いを信じて、声に出してよかった。
日本から遠く離れた地から、母を想うように、大好きな日本を想います。

すべてのことに意味があるなら。
人々の豊かな暮らしを一瞬で飲み込んだ地震も津波も、
悲しみ憎しみ偽りばかりを生み続ける原発も政治もマスコミも、
考え方をひとつ変えれば、私たちに大きな気づきを与えてくれた。
目覚めさせてくれる大きなきっかけになった。
震災前より人々の意識は確実に、変わった。
大変とは、大きく変わるとき。
大きな変化は、チャンスに変わる。

黙祷。
手を合わせ、祈る中、感じること。
温かい手のひら。
流れる生命の音。
脈の動き。ドクドクドクドク。
ただ呼吸をして、身体を感じていられることの、ありがたさ。
なんでもない毎日を、夢のような毎日を、ありがとう。
いつもの朝に、いつものお昼に、いつもの夜に、
いつもの笑顔に、いつものご飯に、いつものキスに、ありがとう。
私に与えられた、この身体と時間を、ますますちゃんと生きていきます。
やがて花が散って春が眠っても、また芽吹いて繰り返す。
終わりのないサイクル。
偉大な自然。その中の一部の私たち。
私がみんながここにいることに、ありがとう。






2 件のコメント:

  1. 唯衣さま
    いつも真摯なメッセージを発信してくださり、ありがとうございます。 自分の想いを信じて声に出す事は本当に勇気のいる事。 唯衣さんの言葉、存在が励みになります。 私も私をもっとしっかり生きます。 ありがとうございます。      

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    1. mikikoさま
      いつも繋がってくださりありがとうございます。
      こちらこそ励みになります!ちっぽけな人間ですが..
      うまくいかなかったり、娘に怒ってしまったり、そんな日々もあるけど、
      私だけに与えられた人生の旅、私らしく、しっかり生きようと、最近ますます想います。
      すべての出逢いにご縁に感謝です。

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