2014/08/22

七五三と白い蝶


お盆前のある日、
娘の3歳の七五三参りに、夫の故郷・宮崎県の東霧島神社へ。
その昔、叶わぬ恋をした鬼が一晩で作りあげたという
999個の岩が積まれた階段振り向かずの坂を、
娘は夫と手を繋いで、頂上までがんばって登りきりました。

ふわふわ舞う小雨の中、息を切らしながら登った
長ーい坂の上に佇む拝殿で、
夫の家族が代々お世話になっている宮司さんから
お祓いを受け、祝詞を挙げていただき、
娘の成長への感謝と、これからのこと、お祈りしました。

緑と光の精霊が宿り、温かく守られている場所。
小さな生きものがぴょこぴょこ出てきそうな苔の上、
雫の中、葉っぱの裏、すべてに命が宿ってるよう。
心地よい土の匂い、ゆらゆら蒸発して天に登ってく、
そんな空間に癒され、清められ、自然と呼吸が深くなる。

帰りがけ、どこからかひらひらと一匹の白い蝶が飛んできて、
一緒に来ていた義父の腕や、義母の顔や手、いろんなところに
戯れ合うように寄ってきては止まり、また飛んでは戻ってきて、
娘もきゃっきゃとはしゃいで手を伸ばすと、
手の甲にぴたっと止まって、数分間もの間、
私たちと遊んでから、また天へ昇って行きました。

娘の着てたワンピースの色と同じ、白い蝶。
しっぽを振って戯れてくる犬みたいだなーって思ったけど、
もしかしたら、夫が小さい頃いっしょに過ごした愛犬だったのか、
お盆前に一足早くご先祖様が、娘を祝いにきてくれたのか。
家族全員が「きっとそうだね」と微笑んで、
娘への祝福のメッセージ、しっかり受けとった
不思議で幸せな、じんわり嬉しいひとときでした。



































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